日数の短い航海とはいえ、不安定な洋上でサンプリングや実験をしながら一週間近く過ごしていることもあり、私もさることながら皆さんの顔には若干疲れが現れておりました…と、いうことで集合写真は乗船者だけの思い出にします。
9時、予定通り着岸し、荷物も無事に積み降ろしました。
皆さんも下船し、それぞれの所属へ戻られました。
着岸したら『かいよう』のうしろに『なつしま』が停泊していました。
縁あって2007年から乗船させていただいて、8年が経とうとしています。
毎回乗船研究者、学生さんたちに恵まれ、いつも楽しく船上生活を送ってきました。調査についても、機械や道具をお借りしたり、潜航中に融通を利かせていただいたりしてここまでやってこられました。今回も含め、今まで一緒に乗船していただいた皆様に感謝いたします。また、『かいよう』、『なつしま』両母船の乗組員の皆様にも深く感謝いたします。とりわけハイパードルフィン運航チームの皆様には、ペイロードや潜航中の作業で大変お世話になりました。ありがとうございました。
…今回の乗船が私にとって10回目だったので振り返ってみました。
10回も乗っているのに、まだまだ分からないこと、やってみたいことは沢山あります。今回採集したサンプルは、それらを解き明かす一端であり、きっとさらに新しい課題が見つかるでしょう。乗船時間よりも圧倒的に長い陸上での時間を使って、それらを一つ一つ解明してゆきたいと思います。
10回記念でバスケットにIN
※許可を得て乗っています。私の体重でバスケットは壊れません(太)。
しっとりとまとまったところで、今回の乗船日記はここまでとします。
また次の機会まで、ごきげんよう。
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ハイパードルフィンは母船とケーブルで繋がっているのですが、海底で移動し続けるうちにケーブルがよれてきます。それをほどくために、ケーブルに重りをつけて海中へ落とすことでそのよりを戻すのがフリーフォールです。過去の乗船中に何度かフリーフォールがあったのですが、気づいたときには終了していたので、今日は揚収作業を見に行ってみました。
鉄球のようなものがつけられていると勝手に想像していたのですが、実際は全然違っていました。
面白い形状の何かがそこにはついていました。
それはそうと、今日は朝から実験をしていました。船にいると時間の経過があっという間で、さっき朝食を食べたと思ったのにもう昼食です。
生物を使った実験をしていますが、日大のふたりと京大のO君が色々やってくれたので結果的に洗い物をするだけの簡単なお仕事となりました。私より記憶がはっきりしているので非常にたのもしいです。
実験しているラボの窓から。優秀な学生たちのおかげで出番があまりなかったので合間にパチリ。
15時すぎにはフリーフォールも実験も終了し、あとは片づけのみとなりました。
航海に出る前は忘れ物がないか心配になり(忘れていても取りに戻れないので)、もしかしたら使うかも、程度の物品も沢山積んでいるので片づけるときもパズルのように配置するのが至難の業です。
贅沢にも京大生の頭脳を使って荷物を詰めてもらいました。さっすが。
明日はいよいよ下船です。
船も揺れず、航海日数も短かったのであっという間でしたが、陸を離れて一週間近く経つのですね…
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